テーマ 「修正鬼会と八幡信仰の源流を探る」
大分県の国東半島、六郷満山の寺院で旧正月に行われる「修正鬼会」。修正会と追儺、火祭りが一体となったといわれ、六郷満山開基の仁聞菩薩が養老年間に創始したという伝承があります。五穀豊穣、無病息災を祈って、かつては多くの寺院で行われてきましたが、現在は豊後高田市の天念寺、国東市の成佛寺・岩戸寺の三寺のみ。天念寺では毎年旧暦1月7日、成佛寺と岩戸寺では、西暦の奇数年と偶数年に交互に行われています。
フィールドワークでは岩戸寺を拝観し、夜間行われる修正鬼会を参拝。 また、2日目・3日目は八幡信仰の源流を探る旅へ。古代の宇佐宮・弥勒寺と関係の深い場所をめぐり、3日目には彦山とも関わる山岳信仰の山・八面山を訪ねました。
3日間の案内及びレクチャーは、山岳霊場や寺院、修験について発掘や現地踏査を中心に40年にわたって研究されてきた会員の山本義孝氏にお願いしました。
日程
2025年2月1日(土)~2月3日(月)
1日目
和間浜・和間神社(宇佐宮の放生会が行われた場所)
豊後高田市内から長岩屋を通って国東市の岩戸寺へ。
夜、本堂にて修正鬼会。




2日目
耶馬溪・古羅漢(ふるらかん)(大分県中津市本耶馬溪町)
神間歩(かんまぶ)公園 (間歩は坑道のこと。古代~近世まで宇佐八幡の神鏡の銅を採掘した)
清祀殿 (宇佐八幡の御神鏡を鋳造した場所)
大楠神社(田川郡築上町本庄)
みやこ町歴史民俗博物館(京都郡みやこ町豊津)



3日目
中津市の薦神社(大貞八幡宮)
八面山 (八面山には、八幡神と法蓮(宇佐宮の初代別当)にまつわる伝承の場所や巨石群、神社、山上の池、窟などが数多くみられます)


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