11月11日(土)
研究報告会
① 「踊り念仏の歴史と展開」 大森惠子氏(日本宗教民俗文化学研究所主宰)
② 「六斎念仏の成立と展開」 山中崇裕氏(天台宗典編纂所)
③ 「風流踊りと歴史文化遺産」 久保田裕道氏(東京文化財研究所無形文化遺産部室長)
事前学習
「空也堂と六斎念仏・空也念仏」 菅根幸裕氏(空也堂大法師・千葉経済大学教授)
討論会
11月12日(日)
フィールドワーク(長楽寺)
黄台山長楽寺
延暦24年(805)桓武天皇勅命により、伝教大師開基として創建されたといわれます。文治元年、壇ノ浦の戦いのあと、建礼門院が入寺、剃髪した寺としても知られています。
室町時代初期に国阿上人が入り中興、時宗に改宗しました。広大な境内地は明治初年の上知令で政府により没収、円山公園の一部となりました。明治39年(1906)に時宗遊行派の七条道場金光寺を合併しました。現在、収蔵されている時宗祖師像7軀(慶派仏師の作、重要文化財)は金光寺から移されたものです。境内の庭園は相阿弥作といわれ、足利義政が慈照寺庭園の試作として作らせたという謂れがある名園です。
フィールドワーク(空也堂)
紫雲山光勝寺極楽院(空也堂)
天慶2年(939)、空也上人が三条櫛笥(くしげ)に創建したといわれ、櫛笥道場、市中道場とも呼ばれたといわれます。その後、応仁の乱の兵火で焼失し、寛永年間に現在地に再建。空也上人を本尊として祀っているので「空也堂」と呼ばれており、本堂の空也上人立像は上人自らが刻んだものといわれています。
江戸時代までは時宗、明治時代に天台宗に改められ、現在に至っております。
毎年11月第2日曜日に開山忌(空也忌)が営まれ、王服茶(おうぶくちゃ)の献茶式のあと、空也僧による歓喜踊躍念仏、六斎念仏が奉修されます。通常は非公開の寺院です。
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